
我々ヒトは70億ほどの集団で、個人は数十兆の細胞からなり、細胞ごとに多数のタンパク分子が関わる複雑な営みが繰り広げられています。生命は、このような集団〜細胞〜分子という階層を貫く莫大な数のデータポイントが相互作用する想像を絶する複雑系ですが、DNAシーケンサの革新、生きた細胞の単分子を観察できる顕微鏡の出現、生物相のゲノム構成を丸ごと扱うメタゲノミクスのような新しいアプローチなどにより、横断的かつ網羅的にデータを得ることが可能になりつつあります。このような大規模で複雑なデータから知識を抽出するために、従来型の情報処理技術の大規模化ではない新しい発想と連携に基づく新分野の誕生が待望されています。本シンポジウムでは、生命科学における「ビッグデータ革命」とよぶべき現状と、それに対するアプローチの可能性について議論します。 |

12:30 | 受付 |
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講演 | ||
13:00-13:10 | 開会の辞 |
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情報・システム研究機構長 北川 源四郎 | ||
13:10-13:50 | 基調講演 (英語による講演になります) |
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Professor Terry Speed The University of California/The Walter and Eliza Hall Institute of Medical Research |
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セッション1 | ■ビッグデータがもたらす生命科学の意識革命 |
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13:50-14:10 | 大規模データ生産を基盤とするゲノミクスの最先端 講演資料(PDF)※1 |
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国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系/ 国立遺伝学研究所 生命情報研究センター 教授 藤山 秋佐夫 |
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14:10-14:30 | ゲノムデータから読み解く実験用マウス系統の起源 講演資料(PDF)※1 |
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国立遺伝学研究所 系統生物研究センター 教授 城石 俊彦 | ||
14:30-14:50 | メタゲノミクスの現状と未来 |
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東京工業大学 大学院生命理工学研究科 教授 黒川 顕 | ||
14:50-15:10 | バイオイメージ・インフォマティクスが切り開く新しい生命科学の可能性 |
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理化学研究所 生命システム研究センター チームリーダー 大浪 修一 | ||
15:10-15:25 | 休憩 15分 |
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セッション2 | ■生命科学のビッグデータと統計科学 |
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15:25-15:45 | 大規模化合物データに基づく創薬情報学の新しいかたち |
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統計数理研究所 モデリング研究系 准教授 吉田 亮 | ||
15:45-16:05 | 個別化医療に向けた臨床試験の新しいパラダイム:大規模分子データの解析 |
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統計数理研究所 データ科学研究系 教授 松井 茂之 | ||
16:05-16:25 | 大規模個人ゲノムデータによるゲノム多様性理解の革新 講演資料(PDF)※1 |
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統計数理研究所 数理・推論研究系 准教授 間野 修平 | ||
セッション3 | ■生命科学のビッグデータと計算機科学 |
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16:25-17:00 | ますます多様化・大規模化する生命情報に求められる情報技術とは? |
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東京大学 大学院新領域創成科学研究科/ 国立遺伝学研究所 生命情報研究センター 教授 高木 利久 |
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17:00-17:20 | 大規模計算は細胞シミュレーションに何をもたらすか |
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理化学研究所 生命システム研究センター チームリーダー 高橋 恒一 | ||
17:20-17:30 | 閉会の辞 |
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国立遺伝学研究所長 小原 雄治 | ||
終了後 | 意見交換会 |
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※1 : 資料の著作権は発表者(制作者)に帰属しています。 |

受付を終了致しました。
多数の方々にお申込みいただき、誠にありがとうございました。
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構
企画課企画係
TEL:03-6402-6215
E-mail:
URL:http://www.rois.ac.jp/

一橋講堂(学術総合センター内)
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徒歩3〜5分