2025年度 戦略的研究プロジェクトの募集について
- 過去の採択課題はこちらから
- 国際共同研究も支援します。戦略的研究プロジェクトで応募できます。詳しくはこちらから
(1) 概要
情報・システム研究機構では、新しい研究領域を生み出すような共同利用・共同研究の機会を全国の研究者に提供することをめざして、戦略的研究プロジェクトを募集いたします。
当機構では、生命、地球、環境、社会などに関わる複雑な問題を「情報とシステム」という立場から捉え、分野の枠を超えた融合的研究、データ駆動型研究等に取り組んでいます。
本募集では、こうした目標に沿った、大学共同利用機関として重点的に進めるべき、異分野間の連携を必要とする研究テーマ、当機構内の研究所間で連携して進める融合的、学際的研究テーマ、及びデータ基盤構築に関する研究テーマを募集します。
<2025.03.03 戦略的研究プロジェクトにおける国際共同研究の申請について>
これまで「国際共同研究」は、当機構の別のプロジェクトで支援を実施していました。しかし、その支援は1年単位のため、ある程度長期間の研究活動にそぐわないものだったため、この募集から戦略的研究プロジェクトとして申請できるようにしました。これにより、最大3年間の支援を受けることができるようになりました。その変更について、詳しくはこちらからご確認ください。
(2) 目的
大学共同利用機関としての情報・システム研究機構が、その共同利用・共同研究を担う基盤的役割の強化のため、国際的な学術動向及び社会が求める役割・期待を踏まえて、各研究分野の成果を基礎に、単独の分野だけでは解決が難しい社会課題や研究テーマに対して、複数の分野で連携し、融合することにより貢献できる学際的研究を長期的な観点から育て、国内外の研究者・研究組織との連携をより一層推進することを目的とします。
(3) 募集要領
① | 募集プロジェクト |
●「応募計画書」内で研究カテゴリーを選択してください(1つに限定できない場合は複数選択して頂いて結構です)。
- 未来投資(新分野・新領域開拓)
- 異分野融合(複合分野・多機関との共同研究推進)
- 地球規模課題・社会課題(喫緊の課題への対応)
● 研究プロジェクトは最長3年間となります。ただし、初年度は調査研究(FS: Feasibility Study)として、具体的な研究テーマについて、研究プロジェクトとしての実現可能性を調査・研究していただきます。単に網羅的に研究テーマを調査するような提案(エリア・サーベイ)は対象外です。
● 初年度の調査研究について、その成果を評価ならびに審査したうえで、本格的な研究に継続する価値があると判断される場合に限り、2年目以降の本研究に進む可能性があります。
なお、申請書には調査研究(FS)の1年間の研究計画をご記入ください。
② | 応募条件: |
●若手研究者(40歳未満)が代表者、あるいは研究体制に含まれていることを推奨します。「研究計画書」内で選択してください。
●以下の条件をすべて満たしていることが必要です。
- 研究代表者は、研究者番号を所有している研究者(研究教育職員・特任教員・特任研究員等)であること。平成30年度より募集範囲を当機構外にも拡大し、国立大学法人、公立大学、私立大学、高等専門学校、大学共同利用機関法人、国立研究開発法人、国立研究機関に所属する国内研究者が申請可能としています。
- 研究代表者が当機構に所属していない場合には、必ず当機構に所属する研究者が共同研究者に含まれること。また、当機構に所属する共同研究者のうち1名が予算執行責任者となること(予算執行責任者の役割については別紙参照)。本プロジェクト費用は、外部機関には経費の配分をいたしません。
③ | 研究期間 |
- 調査研究(FS)の期間は採択日から2025年度末までです。応募にあたっては、当初1年間の研究計画を記入してください。
- 年度末に実施する評価審査会の結果により、その次の年度から2年間にわたり本研究を継続できる可能性があります。FS評価審査会で提出する報告書に、本研究2年分の研究計画を記入していただきます。
④ | 提案内容の説明:以下の観点を考慮して、わかりやすく説明して下さい。 |
- 記述全般:専門用語には解説をつけるなど、専門分野の異なる審査委員にも内容が十分伝わるような記述を心がけて下さい。
- プロジェクトとしての意義:提案の意義や将来的な展望について具体的に説明してください。他分野の審査委員に対しても、提案の重要性が訴求できていることが、評価ポイントの1つになっています。
- 研究内容(用途)と必要経費内訳の対応が明確になるように記載して下さい。
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挑戦性、独自性(新規性)、有用性、実現性の4つの観点の中から、提案内容の特徴を考慮して適切なものを1つ以上選択し、申請書に記載してください。
4つの観点については、次の記載をご覧ください。
= 挑戦性:新しい問題を定義し、これに挑戦すること。
= 独自性(新規性):既知の問題に対して、オリジナリティのあるアプローチを取ること。
= 有用性:その成果が幅広く研究者コミュニティや社会に貢献しうるもの。
= 実現性:遂行可能な研究計画に基づき、本研究終了後の実用化等の見込みがあること。 - 大学共同利用機関における共同利用・共同研究に向けた発展の可能性:得られた研究成果が将来的に共同利用機関としての機構の本事業となりうると判断された場合、当該提案を特に高く評価します。分野横断的な共同研究であること、又は情報・システム研究機構を中核機関とした大学等との共同利用への発展性(例:データベースの提供や解析手法の提供など)があることについて記載してください。
本プロジェクトでは、以下の研究テーマを特に推奨・評価します。
- 複数の分野で連携する、融合的、学際的研究テーマ。特に当機構内の研究所間で連携し、単独の分野だけでは解決が難しい複雑な社会課題や研究テーマに対する貢献を目指す研究テーマや、新しい研究分野の創出を目指す研究テーマ。
- 大学共同利用機関としてのミッションであるデータ基盤を構築する研究。実験・観測による大量のデータの生成とデータベースの構築、情報の抽出とその活用法を開発する研究テーマ。
- 国際共同研究は、従来別のプロジェクトで支援していましたが、今後は戦略的研究プロジェクトの中で「国際共同研究」として支援します。詳しくは、「2025 年度戦略的研究プロジェクトにおける国際共同研究の支援強化(通知)」をご確認ください。
注)なお、本公募では、既存の専門分野を深化・発展させるテーマを募集していないことにご留意ください。情報・システム研究機構の各研究所等が募集する公募型共同研究に適する研究内容の場合は、該当する研究所等への申請をお願いします。
⑤ | 研究成果等の扱い(知財及び成果発表) |
- 当機構に所属する研究者が成した成果には、当機構の職務発明等規程等を適用します。
- 当機構に所属していない研究者と共同で成した成果は、その成果を成した者ないしその所属機関の共有とすることを原則として協議により定めます。
- 同研究の成果を学術論文として発表する場合には、必ず謝辞欄(Acknowledgements)に本共同研究に基づくものであることを次の例のように明記してください。
・ 本研究は、情報・システム研究機構“戦略的研究プロジェクト”の支援を受けたものである。
・ This research was supported by "Strategic Research Projects " grant from ROIS (Research Organization of Information and Systems).
⑥ | その他 |
- 本募集は、機構外にも公募します。審査は、外部審査委員を含めた審査委員会で厳正に行います。
- 申請書に記載された個人情報は、情報・システム研究機構個人情報保護規程に基づき、適切に利用/廃棄いたします。
(4) 予算措置
- 初年度の調査研究(FS)は1件当たり100万円を上限とします。但し、「機構内の研究所間で連携した提案」(※1)については、200万円を上限とします。「国際共同研究」は、戦略的研究プロジェクトFSの申請上限額100万円に加えて、経費100万円まで増額を認めます。この予算は、国際共同研究の推進のために加算されます。
※1「機構内の研究所間で連携した提案」とは、機構内からの申請において、共同研究者の中に、研究代表者自身の所属研究所・施設以外の機構内研究所・施設に所属する研究者がいる提案のことです。
なお、FSに採択された後、年度末のFS評価審査の結果により、その次年度以降に本研究として継続することになった場合には、300万円を各年度の上限とする予定です。
※2 本研究に採択された場合、各年度50万円まで増額を認める予定です。この増額は、「当機構の研究所間で連携した提案」「国際共同研究」のそれぞれに対して行う予定です。 - 「会議費」及び「人件費」は、本経費からの支出はできません。また、本プロジェクト経費で購入した備品は、情報・システム研究機構の資産として登録されます。(「備品」とは、「10万円以上50万円未満の少額資産」及び「50万円以上の固定資産」を指します)
(5) 応募方法
- JROIS2(注)にて以下の提出期限までに申請登録を完了させてください。
(注)JROIS2についてはこちらをご覧下さい。
※JROIS2の特徴
※JROIS2 ユーザー操作マニュアル - 以下の提出期限までに別紙1「研究計画書」を作成のうえ提出してください。国際共同研究として応募する場合は、別紙2「国際追記」を作成の上、別紙1「研究計画書」と結合し、1つのWordファイルとして提出してください。
当機構外の申請者(研究代表者)は、予め所属長による承諾を得て申請してください。
(当機構に所属する研究代表者は所属長の承諾は必要ありません。)
提出先: | 研究代表者が、「研究計画書」をJROIS2に申請登録し、情報・システム研究機構 戦略企画本部へ提出すること。 |
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提出期限: | 2025年4月25日(金)正午 JROIS2にて申請完了 |
審査: | 戦略企画会議委員による議を経て、情報・システム研究機構戦略企画本部長が採否及び予算額を決定します。 |
採否通知: | 2025年6月上旬予定(メールで通知の予定です) |
(6) 報告等
- 年度末に機構内および外部有識者で構成される評価審査会を開催し、調査研究:FSの成果について総合的な評価を行います。研究開始時の申請書の記載内容及びFS採択時の審査員コメントを踏まえ、研究の進捗度合いや計画変更の妥当性等も、判断材料とします。
- 次年度以降の展開を考慮し、本研究への進展を検討します。
- 研究3年目となる2027年度以降に本研究に進む場合は、本研究最終年度の秋に開催する「成果報告会」で、プロジェクト全体の成果ならびにその後の展開について発表して頂く予定です。
本プロジェクトの制度等に関する問合せ先
戦略企画本部
TEL:03-6402-6223
E-mail: jigyo(at)rois.ac.jp ※(at) は @ に置き換えてください